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鎮国寺の縁起
黄不動堂
冠嶽(かんむりだけ)は、秦の徐福来山以降二千年余の歴史を有する薩摩屈指の霊山です。
用明天皇 (聖徳太子御父君)の御代、蘇我馬子は勅願により紀州熊野権現を当山に勧請し、その別当寺として興隆寺を建立しました。
平安時代、阿子丸仙人が天台宗となし、室町時代勅を受け名僧宗寿法印が京都東寺より下るに及んで、真言宗鎭國寺頂峯院(ちんごくじ ちょうぼいん)と改められました。
藩主島津家歴代の信仰も厚く、寺運は大いに高まった方と伝えられますが、明治の廃佛毀釈以後その全容を知ることは困難となっていました。
昭和五十八年、現山主村井宏彰師が入山。
山麓に結ばれた葉衣菴に百年ぶりに法灯が灯されました。
同六十一年には宗教法人として認可。
平成元年大師堂が落慶し、その後黄不動堂、熊野薬師堂、庫裡と漸次建立され現在に至っております。